いちごのショートケーキっておいしいですよねえぇぇ。
私も大好きで、誕生日とかクリスマスとか何か気分のいい日(?)とかによく買います。
作ってみたいけど、ジェノワーズ(=スポンジケーキ)を焼くのも生クリームを泡立てるのも難しそう。分かりやすくて、初心者の私にも作れそうなレシピないかな…と探していたところで見つけたのが小嶋ルミさんのレシピ本。
この本のおかげで、しっとりジェノワーズとふわふわ生クリームを作れました。
めちゃくちゃおいしかったです!!
ということで、この本のおすすめポイントを紹介します。
それと、実際に作ったショートケーキを(^v^)
「小嶋ルミのケーキ・レッスン」のおすすめポイント
「小嶋ルミのケーキ・レッスン」は、パティシエである小嶋ルミさんのレシピ本です。
小嶋ルミさんはお菓子関連の本を多数出版されており、「シンプルでわかりやすいレシピに定評がある」とのこと。
実際、私も作ってみて同意しかない…!という感じなのですが、amazonで小嶋さんのレシピ本を見てみてもたくさんの方が高評価を付けています。
とにかく分かりやすいです。
各工程でどうすればいいのか迷わないので、初心者でも不安にならずに楽しく作れると思います。
1.指示や工程が詳しい
混ぜる回数の目安や、どんな角度でどんな混ぜ方をすればいいのか、どの工程も詳しいです。
他のレシピでは1工程で終わるような内容を、2~3工程に刻んでいるようなイメージ。
本を開いてまず、その細かさに驚きます(笑)
細かいけど、決してややこしいわけじゃないのでありがたい。
お菓子のレシピって混ぜ終わりが分からなくて不安になることありませんか?
この本だとそれが一切ありません。
ミキサーの羽を垂直に立て、ボウルの側面に沿わせながら、1秒間に2周するペースでぐるぐると回す。
たとえば、これは泡立てするときの指示。
ミキサーの状態も混ぜる速さも、とても分かりやすいです。
楊枝の先1、2cmを生地の中央に刺して指をゆっくり放す。楊枝が1、2秒間倒れなければ適切に泡立っている証拠。
これは全卵と砂糖を混ぜ終わったときの生地の状態。
生地がどんな状態になれば次の工程に進んでもいいのか、迷うことがありません。
レシピを見つつ、混ぜ方や混ぜ終わりをスマホで検索しながら作る…みたいなこともなくなります。
この本だけあればOK。
心にゆとりもできるし、美味しいものが出来上がるので、お菓子作り楽しい~って思えました。
2.写真が多い
各工程すべてに写真があります。
文章で詳しく手順が書かれている上に写真まであるので、すらすら読めて作業を進められます。
生地の泡立ち具合や固さ、ヘラの角度、ミキサーの動かし方などなど、迷いやすいところが実際の写真で確認できるので良いです。
「バターと牛乳を湯せんにかける」みたいな、文章だけでもいいような手順もちゃんと写真付き。(牛乳とバターの入ったボウルがフライパンで湯せんにかけられてる写真)
なので、今どこの工程の作業をしているのかがとても分かりやすいです。
工程を飛ばしてしまった!あの工程をやっておくの忘れてた!と慌てることもなくなります。
3.基本の「混ぜる」「泡立てる」「はらう」も分かりやすい
お菓子のレシピとはべつに、材料の混ぜ方、卵やバターの泡立て方、ゴムベラでの生地のはらい方(ボウルの側面をぬぐう作業)も写真付きで分かりやすく説明されています。
中でも、わぁーすごい!と思ったのは、混ぜ方。
混ぜ方ひとつとっても、ジェノワーズ混ぜ・ロールケーキ混ぜ・バターケーキ混ぜ・シフォンケーキ混ぜがあります。
時計の2時(実際には1時半~2時の間くらいの位置。)の位置からゴムベラを入れる。左手は9時の位置でボウルを持つ。
これはジェノワーズ混ぜの1つ目の工程。
手の位置まで指定されてしまったら、もう失敗しようがない…?
ジェノワーズ混ぜだけで、6枚の写真にヘラの動きが矢印で書き込まれています。
私は作る前に、ヘラと空のボウルで動かし方をイメトレしてました。
【いちごのショートケーキ】レシピを少しだけ紹介
本のレシピは直径18cmのスポンジ1台分。
私は材料を減らして、15cmの型で作りました。
15cmは大人2人で食べるにはぴったりの大きさだと思います。
- ジェノワーズ生地
全卵 150g
グラニュー糖 110g
水あめ 6g
薄力粉 100g
☆無塩バター 26g
☆牛乳 40g - 仕上げ用シロップ
水 80g
グラニュー糖 27g
キル酒 20g ※私は省きました。 - クリーム
生クリーム 360g
牛乳 15g
グラニュー糖 20g - イチゴ 1~2パック
ロール紙を型に敷きこむ。
薄力粉をふるう。
☆を小さなボウルに合わせておく。
オーブンを予熱する。(焼成温度160℃+20~40℃)
ジェノワーズ生地をつくる
本の写真を見ながら作るほうが断然分かりやすいです。
- STEP1水あめを湯せんする小さなボウルに水あめを入れて湯せんにかけ、やわらかくする。
ボウルにラップをかけておくと表面が固くなりにくい。 - STEP2卵と砂糖を合わせる別の深めのボウルに卵を入れて泡立て器でほぐし、砂糖を加えてよく混ぜる。
湯せんにかけて砂糖を溶かしながら、卵が40℃前後になるまで温める。 - STEP3STEP1の水あめをSTEP2に加え、よく溶かし混ぜる。
水あめを加えるのは保温のため。 - STEP4STEP3をミキサーの高速で泡立てる。
泡立てはじめの温度は36℃が目安。
ミキサーの羽を垂直に立て、ボウルの側面に沿わせながら、1秒間に2周するペースでぐるぐると回す。 - STEP54分半後、全体が白くもったりしてくる。羽を持ち上げると生地で「の」の字がしっかりと書けるくらいが目安。文字がすぐに消えるようならさらに20~30秒間泡立てる。
- STEP6低速に変え、さらに2~3分間ほど泡立てる。
ミキサーの羽の位置を手前に固定し、20秒ほどしたら、ボウルを半時計回りに30秒ほど回すことをくり返す。
目的は細かい気泡を増やすこと。
ボウルの中で大きな泡がミキサーに吸い込まれ、細かい泡になって出てくる。 - STEP7STEP6のミキサーを低速にすると同時に、☆を湯せんにかけてバターを溶かし、40℃以上で保温しておく。
- STEP8STEP6の大きな泡が消え、ふっくらとしたきめの細かい状態になればOK。
- STEP9楊枝の先1、2cmを生地の中央に刺して指をゆっくり放す。
楊枝が1~2秒間倒れなければ適切に泡立っている証拠。 - STEP10ミキサーの羽についた生地を落とした後、ヘラでボウルの側面をはらう。
側面にヘラを密着させて、ボウルの手前から時計と逆回りにぐるりと1周させる。 - STEP11ボウルを傾けて、再びボウルの側面に生地をつける。
こうすると粉を加えたときに、粉がボウルに直接つかず、生地と一緒に混ぜ込みやすく、ダマもできにくい。 - STEP12粉を加えるふるっておいた粉をもう一度ふるって全量を一度に入れ、ヘラで大きく混ぜる。
ボウルの時計の2時の位置にヘラを入れ、左手は9時の位置でボウルを押さえる。 - STEP13そのままヘラのエッジをボウルの底に垂直に当てながら、ボウルの中心を通るようにして8時の位置まで動かし、ボウルの側面もなぞりながら9時半の位置まで持ち上げる。
側面をなぞるときに左手でボウルを反時計回りに(7時の位置まで回す)。 - STEP14自然に手首を返し、生地をボウルの中心よりやや左寄りに落とすようにする。
再びSTEP12に戻って混ぜる。
混ぜるたびにヘラが60度ずつ移動するように毎回、左手できちんとボウルを回す。 - STEP1535~40回ほど混ぜると粉けが見えなくなる。
- STEP16STEP7のバターと牛乳をヘラに沿わせて散らすように加え、さらにSTEP12~14の混ぜ方で90~110回混ぜる。
- STEP17つやのあるきめ細かい生地になれば混ぜ終わり。
ヘラですくうとサラサラと落ちるくらいが目安。 - STEP18生地を型に流すボウルを一度はらい、生地をまとめる。
用意しておいた型に生地を流す。気泡がつぶれるので何度もヘラでこそげないように。
ボウルやヘラの縁についた黄色みの強い「死に生地」は周りに散らすように入れる。 - STEP19型ごと1~2回、10cmほどの高さから落とし、表面の大きな気泡を消す。
- STEP20オーブンで焼成する160℃のオーブンで33~35分焼く。
焼き色が美しく、表面の髪が少し波打っているくらいが焼き上がりの目安。
型に入った状態で高さ6cmほどになる。 - STEP21冷ますオーブンから出した直後に、型ごと15cmほどの高さから落とす。
こうすると型から出した後の生地の焼き縮みを防ぐことができる。 - STEP22裏返してクーラーにのせ、型をはずす。
5~6分間したら生地の上下をもとの向きに戻して網の上で完全に冷ます。
で、焼きあがったのがこちら。
じゃーん!!!
甘くていい匂い。
網のかたちがついてたけど、これは後でそぎ切ってしまうので問題なし。
しぼまずに、ちゃんと高さ出てます。
生クリーム塗るのがもったいないぐらいきれい。(このあとクリーム塗りたくった。)
生クリームとイチゴで飾り付けをして完成。
楽しく作れて、おいしかったです!!
型や材料
私は材料を減らして、15cmの型を使いました。
先ほどの写真のショートケーキは、15cm型のちょうど1/4の大きさ。
大人2人で、2日間ケーキを楽しめる大きさです。
バターはこちらがお気に入り。
パン作りや普段の料理にもよく使ってます。
食塩不使用だと、自分で塩加減を調整できるので便利ですよね。
決定版ケーキ・レッスン
私、今おうちでレッスン受けてる…?と思えるほど、分かりやすかったです。
初めてつくったのに、失敗しないどころか大成功でした。
このいちごのショートケーキはまた作りたい…!
ちょっと自信がついたので、他のお菓子にも挑戦してみます~!
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